自然に感謝する、この地方の伝統
草木塔は、田沢地区が発祥の地と考えられている珍しい石塔です。草木塔の総数は全国で約170基、関連の類似塔を含めると190基以上ともいわれていますが、江戸期の草木塔は34基で、そのうち32基が置賜地方にあり ます。米沢市域には17基です。
その草木塔の中で最も古いのが田沢地区入田沢塩地平に建っており、安永9年(1780年)、上杉鷹山公の時代に建てられたものです。
草木塔が建立された理由は諸説ありますが、草や木などの自然の恵みへの感謝の気持ちを供養する心、災害や危険な山仕事から命を守れるようにという自然に対する畏敬の念、山野の森林資源の恒久的な豊かさを願ってなど、広い意味で『自然に感謝する心を表す』意味があると思われます。田沢地区では草木塔のふるさとです。草木に感謝し供養してきた心は、私たちに『木魂』として受け継がれています。広く世界に誇れるたからとして、大切にしていきたいものです。
東北自然道 新・奥の細道草木塔を訪ねる道コース
延長/13.8km、徒歩5時間
自分の足でゆっくり歩きながら、森や川、野鳥や虫など豊かな自然にふれあう道があります。
詳しくはMAPを見てね!
なごみの郷から近い草木塔
塩地平の草木塔
(1780年建立―最古の草木塔)
上中原の草木塔(1865年建立)